春の観劇!第2回は、「能」鑑賞への第一歩!
春の長雨で、少し冷えが戻る日もありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
来る2015年4月18日、名古屋では「第十一回 名古屋片山能」の公演があります。「古典芸能は見てみたいんだけど、難しそうで…」という方、「実は能も狂言も違いが分からない!」という方、意外と多いのではないでしょうか。皆様と、「和」を楽しむコツを見つけていきたいと思います!
能とは、歴史上の物語や神話を題材とした仮面劇です。幽霊や鬼なども多く登場し、悲劇であることが多いのです。それに対し、狂言とは人々の日常を滑稽にあらわした喜劇です。能面と呼ばれる仮面を、つけることはあまりありません。
能の演目の中に「西行桜」という演目があります。西行法師と老桜の精が登場する春の季節にピッタリな演目です。18日の片山能の公演では、「仕舞(しまい)」という形式で上演されます。これは演目のクライマックスのみ地謡(コーラスグループ)のみで演じられます。通常、仕舞では装束や能面はつけませんが、短時間で作品の見どころを鑑賞できるので、能が初めての方でも楽しめるのではないかと思います。
移りゆく季節の儚さを、「能」を通じて鑑賞してみるのはいかがでしょうか?
(スタッフF)