第13回 「人形遣い」、人形に魂を宿す者。
こんにちは。燕が飛び交う姿を見ていると、涼やかでいいですね。いかがお過ごしですか?
さて今回は、第10回に引き続き「文楽」について深めていきたいと思います!
「文楽」は、「太夫(だゆう)」、「三味線」、「人形遣い」の三者で成り立っています。
実は、人形遣いも三者で一体の人形を動かしています。
人形の頭と右手は、「主遣い(おもづかい)」が左手で頭を、右手で人形の右手を動かしています。
人形の左手は、「左遣い(ひだりづかい)」が右手で動かしています。
そして、人形の両足は「足遣い(あしづかい)」が両手で動かしています。
主遣いは、チーフの役割を果たし動作の指令をだします。
主遣いが遣い手の中でも最上位で、紋付袴姿で舞台に立ちます。(左と足の遣い手は黒衣です。)
これは、「素晴らしい動きを遣っているのは誰?」という観客の興味に、こたえた結果だとか…
また、主遣いは姿勢が楽なように、「舞台下駄」と呼ばれる特殊な下駄をはいています。
人形の大きさに合わせて下駄の高さも変わるそうで、消音のために草鞋をはいています。
私たちが普段履く下駄とは違いますが、先人の知恵が詰まっていてとても面白いですね!
(スタッフF)